9月21日(日)まで、大田区立龍子記念館(東京都大田区中央4-2-1)にて、名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」が開催中です。
 今年は太平洋戦争終戦からちょうど80年の節目の年。戦争の時代に画家たちは何を思い、作品を制作していたのでしょうか。
 「戦争に捷(か)った暁にさて藝術が無いとあっては淋しいものでしょう」、これはちょうど80年前、1945年6月に展覧会を開催した際の案内に日本画家・川端龍子(1885-1966)が書いた一文です。戦局の悪化と度重なる空襲の中でも、龍子は展覧会の開催をあきらめず、自宅と弟子たちの画室を会場に展覧会を開催しました。そして、終戦間際に自宅を空襲で失ったにも関わらず、10月には他の美術団体に先がけ展覧会を開催し、憔悴しきった龍に焼け跡から始まる戦後日本を象徴的に表した《臥龍》(1945 年)を発表しました。本展では、「川端龍子の 1930~40年代」をテーマに、この《臥龍》に到る龍子の戦争の時代における作品制作にせまります。
 開催期間中の8月30日(土)には、同館展示室で、川端龍子が描いた大画面の作品の前で、視覚だけではなく耳からも龍子作品の魅力を楽しむイベント「夏の夜のミュージアム・ライブ」が開催予定。アフガニスタン難民でフルート奏者のジャムシッドが、ギターとパーカッションのサポートでアフガニスタン音楽を中心に平和を願って演奏します。(申込締切8月19日必着、お申し込みはこちら
 戦後80年、戦争の時代の龍子作品から、時局と画家について考えてみてはいかがでしょう。

名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」

■会 期

 2025年7月12日(土)~9月21日(日)

■開館時間

 9:00~16:30(入館は 16:00まで)

■休館

 月曜日(祝日の場合は開館し、その翌日に休館)

■入館料

 一般200円、中学生以下100円
 ※65歳以上(要証明)、未就学児及び障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者 1名は無料。

■交通・アクセス

 JR大森駅西口から東急バス4番「荏原町駅入口」行乗車、「臼田坂下」下車、徒歩2分
 都営地下鉄・浅草線 西馬込駅南口から南馬込桜並木を通り徒歩15分