大森を中心に活動するまちづくりNPO

被災地支援

2011年3月11日の東日本大震災、福島原発事故から10年。私たち大森まちづくりカフェでは、過去に地域情報紙「大森まちづくりカフェ」で取材した3団体に以下の質問アンケートをしました。

①過去:10年間の活動を続けるなかで印象に残ったエピソードを教えてください。

②現在:活動の現状を教えてください。(コロナ以前と後で活動に影響がありましたか)

③未来:今後の活動予定を教えてください。

質問アンケートにご回答いただいた全文をこちらに掲載します。

石巻マルシェ

①過去:10年間の活動を続けるなかで印象に残ったエピソードを教えてください

  当初は石巻市の出身者中心に運営をスタートしました。まず、場を提供してくださるだけでなく常に全力で支えてくれる商店街理事のみなさん、お買い物をしてくださる地域のみなさん、偶然にやってきた我々に大森のコミュニティは本当にあたたかいものでした。そして、東京でできること、を目指し無理のない活動を続けてきたため代表も三度かわっています。

 交通費も渡せない活動にも関わらず毎週の活動を通じて、”楽しいから”と仲間になってくれる方が何度も現れてくれたおかげで今日があります。いつのまにか復興支援というよりも出会いや交流の場として重きを置けていて、あの当時「何かしなくては」と打ちひしがれて関わり始めた私自身も、”楽しいから”で10年目を迎えられました。

②現在:活動の現状を教えてください(コロナ以前とコロナ後で活動に影響はありましたか)

 元々外部イベントを減らす方針だったため、大森で土曜日にアンテナショップをする基本の活動で2ヶ月間の休みを取った以外は大きな影響はありません。

 毎年春に行っている生わかめのイベントができず残念でした。

③未来:今後の活動予定をお願いします

 時期は未定ですが震災から10年を機に来年で団体としての活動は終了します。弊団体は東日本大震災を機に「石巻復興プロジェクト」として活動をはじめました。各地で頻発する自然災害にくわえ、現在世界で猛威を振るう感染症などを目の当たりにするにつけ東日本大震災・宮城・石巻と限定した”復興”の支援として私たちの力で出来ることはだいぶ前に終わっていました。①でも書いた通り、ひょんなきっかけではありましたが出会ってくれた方々との交流が精一杯かつ、最大の成果です。これはまだ個人的な希望の話ですが、活動終了後も縁をたやさず防災意識をたかめること、石巻の銘品を紹介すること、が続けられたら嬉しいと思っています。

ご回答頂いた方:石巻マルシェ 店長 村上悠希

(石巻マルシェの活動については、地域情報紙「大森まちづくりカフェ」42号(2015年2月)に掲載。石巻マルシェのホームページはこちら

縁プロジェクト

①過去:10年間の活動を続けるなかで印象に残ったエピソードを教えてください

 大規模な災害に見舞われて、途方に暮れている人たちの姿。東北地方、伊豆大島、鬼怒川(常総市)、九州北部(朝倉市)、岡山県倉敷市(真備町)、千葉県鋸南町、富津市、そして大田区田園調布。

 災害の起きていない場所から支援に入り、“がんばろう”ということ自体がおこがましい。そうではない。その苦しみを同じように体験できることではないが、寄り添うことならできると思ったとき、すこし自分が楽になった。そして、そう思い続けることが、いまの自分の使命のような気がする。

②現在:活動の現状を教えてください(コロナ以前とコロナ後で活動に影響はありましたか)

 人と接することを禁じられたこの一年間。災害支援も交流活動もほとんどしていません。できません。コロナ禍が過ぎた後のために今は準備しているところでしょうか。いまは、大田区内での防災啓発活動を実行するための準備期間、満を持して待機している、という感じです。

③未来:今後の活動予定をお願いします

 いま、「絆音楽祭」を脱皮させて、発展させた「とっておきの音楽祭 in Haneda」を来年に実施するために準備に入りました。また、防災啓発活動をさまざまなツールを使用して行ないたいと考えています。

ご回答頂いた方:防災支援ボランティア団体 縁プロジェクト 副代表・事務局 新倉太郎(にいくらたろう) 

(縁プロジェクトの活動については、地域情報紙「大森まちづくりカフェ」47号(2016年5月)に掲載。縁プロジェクトのホームページはこちら

CONNECT

①過去:10年間の活動を続けるなかで印象に残ったエピソードを教えてください

 東日本大震災で被災した中学生が、卒業式を祝う準備の為に体育館に飾ってあった花(花紙制)を、暖をとるために燃やしたり、トイレの汚物に被せる為に使用したという話を聞いた時には、本当にやるせない思いでした。

 又、被災地支援に入ったお医者さんが、避難所で子ども達がトイレに行くことによって犯罪に巻き込まれる事の多さに心を痛め、自腹で防犯ブザーを買い避難所の子ども達に配った話を聞いた時にも驚き、3人の子どもを持つ親としては大田が被災した時子ども達がこのような事に泣き込まれない様にしなければならないと心に誓いました。

②現在:活動の現状を教えてください(コロナ以前とコロナ後で活動に影響はありましたか)

 今年度はCONNECTが主催する講演会やイベント開催が困難な状況でした。又、防災訓練等町会や区、その他の団体主催のイベントもなく、従来からの対面方式での携帯トイレや防災意識の普及啓発活動を行う事が出来ませんでした。その為、現在はインターネット等を使用した非対面方式での普及啓発活動を行う為の準備期間としてホームページの見直しやコロナウイルス感染防止策を意識したイベントの開催方法を模索しています。又、新たに「大田ラーメン子ども食堂」と協働し、子ども向け防災教室の開催力を入れています。

③未来:今後の活動予定をお願いします

 インターネットを使った防災サロンの開催の実現を目指したいと思っています。又、地道に携帯トイレの普及啓発活動も続けていきたいと思っています。2ヶ月ごとに「大田ラーメン子ども食堂」と協働し、子ども向け防災教室も開催していき、子ども防災リーダーを育成していきたいです。

ご回答頂いた方:特定非営利活動法人 CONNECT 代表 原田美奈子

(CONNECTの活動については、地域情報紙「大森まちづくりカフェ」60号(2019年8月)に掲載。CONNECTのホームページはこちら

 

NPO法人大森まちづくりカフェでは、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町田の浦における復興まちづくり活動を支援しています。
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