開館10周年を迎えた大森 海苔のふるさと館で、「大田の漁業青年たちの挑戦 ‐昭和の海苔研究ことはじめ‐」 と題した企画展が開催中です。

大森 海苔のふるさと館は、ふるさとの浜辺公園に隣接する形で、平成20年4月に開館し、 平成30年4月に開館10周年を迎えました。ふるさと館では、海苔養殖用具の保存・展示や海苔に関する体験イベントを通じて、江戸時代から昭和38年春までの約300年にわたって行われた海苔養殖の歴史・文化の継承活動や、海苔やふるさとの浜辺公園に関する情報発信を行っています。

東京の海苔養殖は、江戸時代中期に、品川・大森の海で始まり、盛んになりました。明治時代以降は羽田も海苔養殖を手がけ、昭和37年の漁業権放棄までの約250年間続けられました。昭和期は、全国海苔増殖協会、海苔増殖振興会の創設と、海苔増産の研究が全国的に発展した時代。大田区でも、昭和3(1928)年、東京府水産試験場が設置され、昭和24年(1949)には青年研究会が大田区沿岸部で設立されるなど、海苔増産のための活動が精力的に行われました。その熱意が、のちの海苔資材保存会の保存活動、『大森漁業史』の編纂などに表れています。

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今回の企画展では、水産試験場や各研究会の歴史を紹介し、当時の研究の様子を記録した刊行物・写真などを展示。本展を通じて、昭和期の大田区を中心とした漁業青年たちの研究や活動について理解を深めてみてはいかがでしょうか?

ぜひふるってお足運びください!

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企画展「大森 海苔のふるさと館 開館 10 周年記念 大田の漁業青年たちの挑戦 ‐昭和の海苔研究ことはじめ‐」

開催期間

平成31年1月22日(火)~平成31年4月14日(日)

開催時間

午前 9 時~午後 5 時

休館日

第3月曜日(祝日の場合は翌日)

会 場

大森 海苔のふるさと館 2 階企画展コーナー

観覧料

無料

展示資料

・大田区の青年研究グループを中心とした、海苔生産者の刊行物 55 点(予定)
(研究会の会報誌、全国の海苔生産者による研究発表誌など)
・研究の様子を撮影した写真パネル

大森海苔のふるさと館までのアクセス

・京急「平和島」駅から徒歩約15分(駅に地図があります)
・JR「大森駅」から平和島循環バスで「平和島五丁目」下車徒歩約3分
(バスの運行数が少ないのでご注意ください)
・東京モノレール「流通センター」駅から徒歩約15分
・お車でお越しの場合は、「大森ふるさとの浜辺公園」駐車場をご利用ください。

問合せ先

大森海苔のふるさと館
〒143-0005 東京都大田区平和の森公園2番2号
電話:03-5471-0333 FAX:03-5471-0347