大田区の海苔養殖は江戸時代中期に始まり、昭和38(1963)年春まで行われました。海苔の収穫期は冬で、11月から海苔採りが始まりました。海苔を採った翌日の早朝から海苔付けをして夕方に乾海苔が完成しました。海苔採りは毎日行い、15日毎の潮合いは浜での作業は休みました。
 収穫期は多忙のため、地方の出稼ぎ労働者を雇う家もありました。作業は家族総出で行い、子どもも家業の手伝いをしました。繁忙期は 3月までで、4月から5月にかけて片づけをして海苔のシーズンが終わりました。
 今回の企画展では、海苔の最盛期である冬の海苔養殖の作業を、主に昭和時代の写真で振り返ります。冬の厳しさと闘いながら大田区の一大産業を支えた人々の奮闘を感じられる写真展、ぜひお足運びください!

◼️開催期間

 令和 5 年 11月 21 日(火)~令和6年4月14 日(日)

◼️開催時間

 午前 9 時~午後 5 時

◼️休館日

  第3月曜日(第 3 月曜日が祝日の場合は翌日休館)、
 年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日まで)

◼️会 場

 大森 海苔のふるさと館 2 階企画展コーナー

◼️観覧料

 無料

◼️展示予定資料

 写真 約27点 ほか
※ 常設展示室には、国指定の重要有形民俗文化財も展示しています。

◎地域情報紙「大森まちづくりカフェ」2面「大森の地霊」では、大森の海や海苔の歴史を度々取り上げておりますので、こちらも合わせてお読みください。

57号「生き続ける大森の海苔文化~大森 海苔のふるさと館開館10周年~」
61号「まちの変化 聖火とともに~1964年東京オリンピックの頃の大森~」
75号「大森の人工島」